健康のために

食事、睡眠などの生活習慣や、対人関係を含めたさまざまなストレスなど、たしかに現代社会は健康力(治療法についてのページも見てください)の働きにくい状況です。しかし、どんな状況であろうと、健康力は常に働いています。だからあなたは今こうして生きているのです。気づいてください、自信を持ってください、あなたの健康力は常に働いています。

疾病対策全体編

氣の流れをよくして、健康力を発揮するために自分でできること。(以下は当院での施術としてではなく、あくまでも自分でできることです。)

痛みがでてしまったら、できるだけ心身ともに休ませる。

痛みがでてしまった段階で、体操や運動などで鍛えて治そうというのは間違いです。心身に回復するための余裕を与えてください。

痛いところ、具合の悪いところを、やたらと揉んだり叩いたりしない。

痛いところ、調子の悪いところには、無意識に手が行きます。これこそまさに手当てですが、自分では強く揉んだり叩いたりせずに、手の温かみが感じられるように触れるだけか、軽くさする程度にしてください。自分で強い刺激を入れるとかえって悪化することがあります。

毎朝顔を洗ったら、鏡の自分にとびっきりの笑顔を見せる。

痛くても、苦しくても、眠くても、とにかくとびっきり(これが大切)の笑顔を見せることです。おトイレの後手を洗ったときも、やっぱりとびっきりの笑顔を自分に見せましょう。笑顔には交感神経の緊張を緩める力があり、氣の流れが良くなります。

来院目安

自分で休んだつもりでも回復しない場合、もしくは休めない場合(この場合はなんとしても来院のための時間をつくりましょう。)

腰痛対策編

急性・慢性を問わず腰痛も腰だけに問題がある場合は少ないようです。まずは全体編をお読みいただいた後、先を読んでください。

急性痛(いわゆるぎっくり腰)

この場合自分でできることは、安静のみです。
一番痛くない姿勢(おそらく横向きで軽く腰、股、膝を曲げた姿勢)をとっていると、あなたの健康力が働いて、しだいに回復してきます。3~4日は温めてはいけません。一般的には3日間くらいは氷やアイスノンで冷やすように言われていますが、冷たいのがいやだったら、無理して冷やす必要はありません。

慢性痛の場合に自分でできることは

  • 患部だけでなく全身の保温を心がける。
  • できるだけ同じ姿勢を続けない。(椅子に座っていることが多ければ、なにかにつけ立って動くようにする、掃除機をかける際はまめに伸びをするなど)
  • 起床時に痛む人は、起き上がる前にかかとをつけたまま膝の曲げ伸ばしを4~5回、体の反転を4~5回してから起きる。

来院目安

  • 急性痛であるが安静が取れない場合(会社や学校に早急に復帰しなければならないなど。)
  • 慢性痛で休んでも痛みが取れない場合、咳・くしゃみをして痛い場合、痺れがある場合など。

膝痛対策編

膝痛も膝だけに問題があるわけではありません。全体編をまずお読みください。
よく膝に水が溜まったとか、溜まった水を抜いたとかといった言い方をしますが、膝に限らず関節部分は関節包という袋のようなものにすっぽりと包まれていて、もともとその中に潤滑油や栄養液といった意味で関節液があります。その関節液が増えすぎた状態が水が溜まったという状態です。大切なものですから、昔と違い病院でもやたらと水を抜くことはしません。増え過ぎた水は健康力が働いて吸収されていきます。

痛みが強く、腫れて(水が増えて)いる場合

できるだけ患部に負担をかけないことが大切です。この状態のときは、杖はとても効果的です。
あとは、アイシングです。氷袋を2つ用意して膝を前後、または内外から挟みます。(交互、もしくは楽になる方。)時間は1回につき10分で1日3~5回、低温火傷に注意してください。

慢性化して変形もある場合

  • やはり体全体を冷やさないように気をつけてください
  • 運動、体操に関してはその方の状態によってやり方や程度が大きく違うので、個別にお話しするしかありません。ごめんなさい。(ただ、一般によく指導されている、椅子に座って足首に砂袋や砂糖の袋をつけて足を上げるやり方を薦めることはありません。)
  • サポーターを使うときは保温のためと考えましょう。

来院目安

  • 安静に気をつけても痛みが減らない場合
  • 階段の上り下りで痛む場合

首・肩こり対策

やはり首・肩だけに問題があるわけではありません。全体編をまずお読みください。

全体編と重複しますが再度強調します。強く揉んだり叩いたりしないでください。
よく「私は強揉みでなければ効かない」と豪語される方がいますが、人体に一定量以上の圧刺激が加わると、防御反応が働いて、無意識に筋肉に力をいれて筋肉を硬くして体を守ろうとします。そこをさらに強く揉むと筋肉や毛細血管を痛めてしまい逆効果になってします。

筋肉中の血行を良くするには、揉むよりも動かしてやるほうが効果的です。
肘を軽く曲げ、両肩を結んだ線の高さより肘が上にくるように、大きく回してみましょう。首はぐるぐる回すと頚椎(首の骨)に負担がかかるので、下・左・右にゆっくりとストレッチしましょう。(真上向きはやりません。)

来院目安

  • 強い首・肩こりが続く場合
  • 肩こりが頭痛になった場合